
From BEL No,36
1. 人間を解放するのは理性だけである。人間生活が非理性的であればあるほど、それは不自由になる。(トルストイ)
2. どんなにして自由を手に入れたらよいかと尋ねるのだね。そのためには世間の人に教えられてでなくて、自分で善と悪を区別することを学ばねばならないのだよ。(セネカ)
3. ある特定の思想に固執することは、地に立てられた柱に自分を紐でつなぐようなものである。人間が自由を享受する度合いは、そのつながれた紐の長さに完全に比例する。それゆえ万人の幸福という理念に自分をつなぐ者こそ、最大の自由を享受するであろう。(リュシー・マローリ)
4. 自分の欲するとおりに生きてゆく人間だけが、自由な人間だと言うことができる。賢者はいつも自分の欲するとおりに生きる。なぜなら彼は自分の手に入れることができるものだけを愛するからである。だからして、ただ賢者のみが自由である。(不明)
5. われわれは、精神的にも肉体的にも本性に反した生活をでっち上げ、その生活のなかに浸りながら自由になりたがっているのだ。(トルストイ)
6. 自分に打ち克つことこそ、他人に打ち負かされないための最善の方法である。自分を抑えることこそ、自分を支配する主人を持たないための最善の方法である。(東洋の金言)
7. 自由は自由を探すことによってではなく、真理を探すことによって得られる。自由は目的ではなくて、単に結果であるにすぎない。(トルストイ)
8. 山は動かざれども、海は常に動けり。動かざるのは眠の如く、死の如し。しかも海は動けり。常に動けり。これ不断の覚醒なり。不朽の自由なり。(石川啄木)
9. 自由は、人間が人間に与えるものではない。誰しも自分で自分を自由にするほかはない。(トルストイ)
10. さまざまな欲望でわが身を囲めば囲むほど、君はますます奴隷状態に陥るようになる。なぜなら、君の欲望が大きくなればなるほど、君の自由は減少するからである。完全な自由は何一つ欲しがらないことのなかにあるが、次なる善の自由は少ししか欲しないことである。(金口ヨハネ)
11. 生きるということは、霊をそれが宿されている肉体的・個我的条件から解放することである。(トルストイ)
12. 精神的生活を送る者には、死は存在しない。(不明)